アメリカの捨てられたペット、アニマルシェルター、そしてマーケティングが彼らを救う

捨てられたペット

ペット大国アメリカ

アメリカではおよそ8000万もの世帯がペットを所持しています。これはアメリカの世帯数の62%にあたり、半分以上の世帯がペットを飼っているという事になります。その中でも犬と猫は人気が高く、その数は約1億6000万匹に上ります。日本での飼われている犬猫の数はおよそ1900万匹といわれてますが、それと比べるとアメリカがいかにペット大国だという事がわかります。

 

捨てられるペット

しかしそんなペット大国のアメリカですが、同時に大きな問題も抱えています。実は年間約730万匹以上もの犬猫は飼い主に捨てられているのです。その内訳はというと、犬が約390万匹、猫が約340万匹と、犬猫全体数と比べるとおよそ0.4%の犬猫が捨てられているのが現状です。

 

捨てられたペットの行く先は・・・

では捨てられてしまったペットは、一体どうなってしまうのか? 彼らは主に路上の人目の付きにくい場所に捨てられてしまいます。多くは誰にも見つけてもらうことが出来ず、そのまま一生を終えてしまいます。しかしその一方で、誰かに保護され、そのまま拾い主に保護されるか、「シェルター」という日本で言うところの保健所の動物収容所に保護されていきます。

 

彼らを救うアニマルシェルター「OC Animal Care」

アメリカには「シェルター」という捨てられたペットの保護施設があり、全米に約13,600ヵ所あるとされています。Ys and PartnersのUSオフィス近くにも「OC Animal Care」というシェルターがあり、多くの捨てられたペットが日々保護されています。収容されているペットは犬猫をはじめ、ウサギ、子豚、ニワトリなどと多種多様です。彼らは、主に飼育に手が回らなくなった飼い主や、捨てられていたペットの発見者により送り込まれてきます。また、シェルターの活動には、保護が必要なペットを見つけ出し保護しているという側面もあります。その後、シェルターは保護されたペットたちの新しい飼い主や里親を募集し、日々彼らの命を繋いでいっているのです。

捨てられたペットの保護施設 捨て犬
捨てられたペットの保護施設内 rsz_img_20160513_154224

 

受け入れ手の収容量不足

しかし受け入れ側のシェルターも、収容数に限界があります。次々と収容されるペットの量に各シェルターの収容量が追い付かず、屠殺せざるを得ないといういのが現実です。それもそのはず、およそ1万箇所のシェルターに対して、犬猫だけでも年間740万匹も捨てられているのですから。

OC Animal Careでは毎週金曜日にはシェルター内にある収容ケージの入れ替え作業が行われます。その時にはEuth List(安楽死リスト)に入れられたペットたちが優先的にケージから出されてしまい、誰にも引き取られなかった場合はそのまま殺処分されてしまいます。彼らは新しい飼い主が見つからない場合は数週間から早いときはわずか数日でリストに入れられてしまいます。ペットの体調、拾われた時のコンディション、日時などが考慮され、病気にかかっていて体調が悪いペットや、シェルターに保護されてから長い期間が立っているペットたちはリストに入れられやすい傾向にあります。悲しいことに彼らは新しい飼い主や里親の登場をただひたすら待つことしかできないのです。

捨てられたペットの保護施設ケージ 捨てられたペットの保護施設ケージ2

実際にYs and PartnersのUSチームが金曜日にシェルターを訪問した際には、すでにペットたちの入れ替えが終わった後で多くの檻が空っぽになっていました。私たちが訪問した週は比較的多くのペットたちが新しい飼い主に引き取られていましたが、まだその数は足りておらず、多くのペットたちが仕方なく殺処分されています。

 

彼らを救うSNS

OC Animal Careはウェブサイト上での情報発信だけではなく、拡散性の高いSNSを利用し、保護されたペットの情報を積極的に発信し続けています。彼らの投稿には、保護されたペットの詳細投稿や、OC Animal Careで定期的に実施される飼い主探しイベントなどの告知やレポート、ペットを飼うにあたって役に立つ情報などをフェイスブック上で発信しています。前者二つは保護されたペットの新しい飼い主を探せるという利点があります。後者の投稿は、飼い主が本来知るべきペットの飼育法や躾の仕方などの情報が中心です。それにより飼い主がペットを持つことの前情報を得られるため、ペットを無闇に買ったり捨てたりする安易な行動を未然に防ごうと努力しています。

捨てられたペットの保護施設のSNS    ssOCACpost
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広がっていく救いの輪

こういったSNS上での動きは、OC Animal Careの公式フェイスブックページだけでなく、個人運営された他のフェイスブックページでも活発にみられるようになりました。その一つが「Angels for Animals Network」(AFA)です。彼らは実際にシェルターを運営していたり、捨てられたペットを実際に手元に保護をしているわけではありませんが、各シェルターに保護されているペットの里親・飼い犬の募集や、Euth List(安楽死リスト)に入ったペットたちの手助けをすべく、緊急要請の投稿をフェイスブックを通じて積極的に行っています。彼らの投稿がポスト・シェアされることで多くの人たちが救うべきペットの存在を知ることができ、殺処分される前に多くのペットたちが命を繋ぐことができているのも事実です。

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マーケティングが彼らを救う

OC Animal Careなどは現在、多くの捨てられたペットを救うためにSNS上でこうした取り組みを行っていますが、Ys and Partnersではこれを正しい行ないだと考え、賛同しています。より多くのペットを救うためには、日々牢獄にいるような生活を強いられている無実のペットたちの過酷な状況を、社会全体に知らしめる必要があると考えています。

Ys and Partnersの専門領域である伝える技術、つまり「マーケティング」こそが、彼らを救うことのできる一つの有効な方法なのではないかと考えています。近い将来、この問題について多くの人たちに知ってもらうことができ、より多くのペットが救われるようになると信じています。

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アメリカでビジネスを成功させる

Ys and Partners(本社カリフォルニア州)では、2002年から蓄積したマーケティング・コミュニケーションの知見、経験、技術を元に、コンテンツマーケティングの手法などを用い、北米に進出される日系企業様をご支援しています。また、日本オフィス(東京都港区、横浜市中区元町)では、北米に進出される予定のお客さまはもとより、東京でビジネスをされている皆さまへ、米国の最新事例のご紹介をしています。詳しくは弊社ブログページをご覧ください。


 

参考記事
OC Animal Care: Home / Facebook
Angels for Animals Network: Facebook
Petsecure: A Guide to Worldwide Pet Ownership
The Humane Society: U.S. Pet Ownership, Community Cat and Shelter Population Estimates
ペットフード協会: 平成25年度 全国犬・猫飼育実態調査 ・猫飼育実態調査 結果

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