ソーシャルメディア・マーケティングとブランド・エンゲージメント – facebook事例

ソーシャルメディア・マーケティングという言葉が米国内で生まれてまだ数年だが、2012年までにアメリカの88%のマーケターが企業活動にソーシャルメディアを使用するといわれている。

その中心にいるのがFacebook、Twitter 、Blog、 YouTubeだが、他にもLinkedIn、FourSquareなどのソーシャルサイトが存在し、企業の多くはそれを統合的かつ目的別に使い分けている。フェイスブックの調査によると、今年80%の会社がソーシャルメディアを使用すると答えているが、2012年にはそれは更に増長する見込みである。消費者のソーシャルメディア使用率と拡大を鑑みると、企業活動にとってソーシャルメディアの使用はMUSTになってきたのだ。

2010年、フェイスブックは既に実に6億人のサイト保有者をかかえ、ファンとお友達のネットワークである巨大なフェイスブック・ワールドを創った。5年前にはこんな時代になるとは誰も想像していなかった。フェイスブックはいまや世界で3番目の人口を持つ一大帝国となったのだから。

企業の行うソーシャルメディア・マーケティングの中でも、フェイスブックは群を抜いており、ソーシャルミックスを強化する包括的な場となっている。フェイスブックの世界中のアドバタイジング消費は今年20億ドル(約1700億円)以上に上昇するとみられている。

私も最初は10代から20代の若年層をとりこむために、フェイスブック上での広告展開をプランに入れたが、今やユーザーは40−50代の女性がアグレッシブであり、マーケティングに取り込む手法も変わって来た。

女性はソーシャルメディアの高い使用者として、マーケティングの魅力的なターゲットとされる。彼らは友達や家族と交流し、情報を共有したり信頼されている人からアドバイスを得る。家族や友人間での情報交換や写真の回覧、イベントインビテーションもフェイスブック上で行われるのが日常的になってきた上に、子どもの誕生会や旅行の計画、学校の教育問題についても議論する。ソーシャル・ミングルがいとも簡単に行えるようになったわけだから、オンラインでいくらでも井戸端会議ができるわけだ。

ちなみに、私の娘の高校の歴史の授業では、グループワークをフェイスブック上で行なうことが前提になっている。おかげで、6時間も毎日フェイスブック上で友人4人とチャットしたり写真を上げ下げしている娘を叱れなくなってしまった。

私の会社があるカリフォルニア州のある都市では、市長からのメッセージや商工会議所の集まりの詳細やキャンセル情報もフェイスブック上で閲覧することができる。友人の裁判の上訴アピールのための署
名活動も、フェイスブックとブログサイトから州の裁判所認定のデジタル署名サイトにつながっており、そこで何千人もが一夜に署名をして上告勝訴に導いた。そうしたデジタル社会アメリカでは、フェイスブックが善くも悪くも、社会活動やマーケティングに使用されているのだ。

ソーシャルメディア上で語られる3分の1がブランドに関わることだと言われる。現に、人は広告や企業のウェブサイトより、友人や知り合いの評価やお薦め、”Like” を信用しているという。そして、今や一週間のうち、最も長い時間を一緒に過ごすメディアがフェイスブックとなった。

フェイスブックは、マーケターにとってターゲットの本音を探すための最もよい場所であるが、そこから更にセグメントされ、登録した人々がオンラインのコミュニティ調査(MROC)、或いはフォーラムなどで意見交換し、ブランドの最も重要な価値を形作るコアメンバーとして寄与している。

ここでは、最近の海外事例として、フェースブックを使った統合的ソーシャルメディア・マーケティングの事例を、順を追って次回から1つずつ5回に分けて紹介したいと思う。

ワイズアンドパートナーズ ブランドマーケティング・ディレクター 結城彩子
(宣伝会議3月1日号に一部寄稿)

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