事例2:American Airline (アメリカン航空) 911追悼TVCM

事例2:American Airline (アメリカン航空) 911追悼TVCM

アメリカンエアラインは、911の直接的被害企業である。AA11便ボストン発ロスアンジェルス行きは、その日ハイジャックされ、8時46分にワールドトレードセンタービル北棟に追撃した。その17分後、追うように、ユナイテッド航空175便が南棟に追突した。この映像は未だ生々しく脳裏に残るが、沈黙を破るように、その静寂でパワフルな911追悼メッセージ広告を、アメリカン航空はキャンペーン化した。

60秒のTVコマーシャルには、ナレーションは一切入らないが、スーパーによるメッセージが画像とともに流れる。この後に、オリジナルコピーと日本語訳を記述する。

We are an Airline 我々は航空会社だ
But we realize we are something more,しかし、それ以上だと理解している
we are an engine 我々はエンジンだ.
That powers the free flow of people, and ideas and products, and joy.
それは人々の自由な往来とアイデア、喜びをのせて走る
We are an airline that is proud to bear the name of American.
我々は“アメリカ”の名を冠した航空会社であることを誇りに思う。

被害者である乗客への哀悼の辞や謝辞はない。自らが犠牲になった航空会社として社会的に復活を果たし、国名を冠した誇りを忘れず、これまで以上にアメリカの自由の精神を運び続ける、という強い声明を行なっている。

ワイズアンドパートナーズ ブランドマーケティング・ディレクター 結城彩子
(宣伝会議5月1日号に一部寄稿)

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