人気絶頂!アメリカ人はいかにしてカリフラワーと恋に落ちたか?

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近年、多くのアメリカ人は、ダイエットのため、あるいは消化器系の不快感を和らげるため、より健康な食品を探しています。一時期はケールが健康的なライフスタイルを目指す人に選ばれていましたが、近年ではカリフラワーがケールを追い越し、今では、ピザやパスタなどのアメリカ的食生活を犠牲にしない健康的な食生活の象徴となっています。

かつてカリフラワーは、スーパーでブロッコリーと並んで売られている紛らわしい白い食材でしたが、今では炭水化物を控えようとするアメリカの家庭で人気の食材となっています。

アメリカ人が健康的な食生活にシフトしていく中で、いくつかの食品が健康とウェルネスの象徴となりました。ケールは長年健康の象徴として人気でしたが、2010年代半ばには人気が低下し、代わりにカリフラワーが登場しました。

なぜカリフラワーが人気になったのでしょうか?その理由は、カリフラワーが汎用性の高い野菜であったことにあります。ピザ生地やパンのようなグルテン入りの主食の代わりにカリフラワーを使用するレシピはとても多く、オプラ・ウィンフリー(テレビ番組の有名司会者)のような有名人が冷凍カリフラワーピザのラインをリリースしたり、ファミリーレストランチェーンのチャックE.チーズがピザ生地をカリフラワーにするオプションを提供したりしています。ニューヨーク市のあるレストランでは、カリフラワーのTボーンステーキを作り、肉の代わりとしてカリフラワーをメニューに追加しました。

カリフラワーの汎用性はピザだけにとどまりません。カリフラワーライスも炭水化物の消費量を抑えたい人には人気のメニューです。白米100gが約150カロリーなのに対し、カリフラワーライス100gはわずか25カロリー。 2017年だけでもGoogleでの「カリフラワーライス」の検索数が60%も増加しています1。あまりにも人気が出たため、トレーダージョーズ(老舗オーガニックスーパー)の一部の店舗では、在庫を節約するために一人の客が買える量に制限をかけなければならないほどでした。実際、アメリカで最も米の生産量が高い州の上院議員が、カリフラワー米の販売が本物の米の競争力を衰退させているという理由で、カリフラワー製品のブランドが 「米」という言葉をブランディングに使用しないようにする法案を可決しようとしたほど、人気が出てきたのです。カリフラワーは炭水化物が少なく、基本的に無味(好きな味を好きなだけ追加することができる)で、他の野菜に比べて比較的安価なので、人気が続いているのも不思議ではありません。2017年から2018年にかけて、カリフラワー代替商品の売上高は2倍の1700万ドル以上となりました2

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画像:カリフラワーライス(shutterstock)

カリフラワーは汎用性があるだけでなく、その特徴から、アメリカ人が常に意識するダイエットの流行にもアピールすることができます。カリフラワーは、ベジタリアン、ビーガン、パレオ(旧石器時代の狩猟・採集民族が食べていたような未加工品を食べる)、ケト(糖質を制限する代わりに良質なタンパク質と脂質を摂る)、および他のほとんどのダイエットにぴったりです。肉や穀物を摂ることにより消化不良を感じている人の多くは、味や食感の面での不足を補完するために、食事にカリフラワーを追加するのです。さらに、カリフラワーにはビタミンCが豊富に含まれており、がんに効くことで知られる硫黄が含まれています。

アメリカでは、新型コロナウィルスによる不安の影響で、親しみのある不健康な食品ブランドに回帰する動きがありますが、2020年の現在も、カリフラワーは代替食品としてスーパーマーケットの棚に並んでいます。今年の前半は、このような不健康な食生活への回帰が目立っていましたが、新型コロナウィルスの状況に慣れてきた今、人々は再び健康的な食事に戻りつつあります。アメリカでは、免疫力を高める食品や健康的な食品を求める傾向もあり、カリフラワー製品ブランドは人気となっています。

カリフラワーがこれほどまでに人気を博した理由は、健康的で低カロリー、低炭水化物であるだけでなく、独特の風味と、全国のスーパーで手軽に手に入ることが運命的に重なってのことだと考えられます。一部の人々がカリフラワーを革新的な方法で調理したことが、人気の火付け役となりました。カリフラワーは、でんぷん質や肉、穀物を控えたい人にとって、素晴らしい代用品であり続けています。

カリフラワーは確かにここ5年ほどで人気を博していますが、食の専門家や人気ブロガーは常にニュースになる新しい “スーパーフード “を探し求めています。カリフラワーは「新しいケール」として有名になりましたが、次の野菜が「新しいカリフラワー」と呼ばれるようになるのは時間の問題でしょう。日本の食材がその次の座を奪う日がくるかもしれません。

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