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社長の「のぶログ」 2019.01.21

大量に廃棄される食品と飢えに苦しむ子どもたちの間で。

今週、健康博覧会に出展されるクライアントが、兵庫県の宝塚市から訪ねて来られた。
健康博覧会は、1月23日〜25日まで東京ビッグサイトで開催される国内最大の健康産業
ビジネストレードショーである。(参考ページ:http://www.this.ne.jp/)
 
その食品メーカーの社長とは話が弾み、フードロスの社会問題にまで話が及んだ。
毎日、大量に廃棄される食品と飢えに苦しむ子どもたち。単純に考えたら、賞味期限
が切れる前になんとか寄付する方法はないのか? という想いがわいてくる。
 
突然、東京オフィスのプロジェクトマネージャーのM.Fさんがシェアしてくれた話を
思い出した。なぜ日本では慈善活動が少ないのか、と彼女は言った。「世界寄付指数
ランキングでも日本は139カ国中111位。上位にはアメリカやカナダの他に、発展途上
国がランクインしています。悲しい現実です」。
 
彼女はアメリカの大学を出て、ワイズアンドパートナーズの米国オフィスにインターン
として入社後、正式採用となり、その後、日本に戻って東京オフィスで働いてくれて
いる人だから、アメリカと日本のカルチャー差を肌で感じている。
 
しかし、なぜ日本には慈善活動が少ないのか?の問いには簡単に答えられそうにない。
「アメリカはGo Fund Meのような募金活動は当たり前のように行われているし、
臓器提供者も多い。現に昨年、アメリカでは200人ほどが心臓移植で助かっている。
ホームレス支援団体も多いし、何かと人助けをしているのです」と彼女。
 
一方、日本では募金活動を行っただけで、自分で金を稼げとバッシングを受けることも
多く、昨年は10人ほどしか心臓移植ができていないのだと言う。
「ただ各地で震災が起こった時や24時間TVなどに限っては、みんなチャリティー意識
が高まるのです。それはなぜでしょう?」彼女の疑問は深まるばかりだ。
 
飢えに苦しむ子どもたちの目前で、大量に廃棄される食品たち。
賞味期限が切れる前に寄付することができれば、それが最善の策だということだけは
誰もがわかっている。
 
この社会問題は、わたしたちマーケッターへの挑戦でもある。
 
ワイズアンドパートナーズ代表 結城喜宣
 


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