アメリカで、長期インターンをする意義

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アメリカで多くの社会人インターンや学生インターンを見てきた。

昨年末から、ワイズアンドパートナーズのアメリカオフィスで、1年半の社会人インターンをしてくれているATさんもその一人。

今週に入ってからも一人、UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)に留学している日本人学生から短期インターンの申し込みがあった。

この無給のインターンは、学校の授業のカリキュラムに組み込まれている。3ヶ月インターンをすると1つ単位をもらうことができるというものだ。

「どうしてもアメリカ現地でマーケティングを学びたいんです」という彼女の熱いメッセージにこたえるかたちでメールを返した。

「OPTビザを取るつもりはありますか?」

OPTビザとは、大学または大学のコース終了後に、1年間、アメリカで働く権利をもらえる長期トレーニングビザのことである。

この質問には意味がある。「あなたはアメリカのプログラム終了後、すぐに日本に戻って就活に臨みますか」ということを聞いているのだ。

多くの日本の就活に洗脳されている学生はこうこたえる。「OPTを取るつもりはもちろんありません。日本に戻って大学を卒業します!」

就活するためとは言わず、卒業します、というのがなんともそつがない。そう、最近の学生はそつがないのだ、こと就活に関しては。

無給のインターンを申し込んできた彼女も「OPTを取る予定はありません。日本に帰って大学を卒業します」と型通りに答えた。

わたしはなにも「退学せよ」と言っているわけではない。現に、OPTを取得し、卒業を延期したつわものもなかにはいる。

大学の3年次であれば(アメリカの大学のカリキュラムと比べて日本のそれに愕然としているわけだから)、それからアメリカの大学にトランスファーしたって遅くはない。

むしろ日本の大学をそのまま卒業するよりも、将来的には何倍、何百倍もチャンスは広がるだろうし、人生の豊かさだって変わってくるのは間違いない。

「であれば、お断りします」とわたしは答えた。「そこまでマーケティングを学びたいなら、OPTを取って実地でマーケティングを学ぶべきだと思うからです」。

そこまで卒業にこだわるなら、卒業をしてからアメリカに学びにきてもよかったのではないか、とさえわたしは思う。そして、1年間OPTを利用して現地企業で働いてみればいい。

就活の肥やしのために(つまり耳障りの良い大手企業に就職したいがために)短期留学してくる学生たち、とまでは言いたくないが、就活と卒業を後に控えたアメリカへの短期留学は、そういう目的ですよねと言われても仕方がないレベルである。

そのOPTで得る1年の価値がいかに大きいかを、わたしは実際にそうやってワイズアンドパートナーズで学んでくれた数少ない学生から学んだ。しかし、実際に就活を放棄できる型破りな(アメリカからみたら普通であるが)学生は本当に一握りである。

これまで大手クラインとのニーズを汲み取るかたちでリクルート業界がつくりあげてきた就活のシステムがなくなり、自由競争のなかで学生に選択の幅が与えられるようになれば、もう少し想像力豊かな学生が増えてくるのだろうか?

このままでは、記憶力が良いものが最高学歴を手に入れ、その中でもひたすら空気を読める学生が就活でもっとも多くの内定を取り続けるのだろう。

正直で素直で想像力の豊かな学生に出会ってみたいものだ。

ワイズアンドパートナーズ代表 結城喜宣


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Ys and Partners(本社カリフォルニア州アーバイン市)では、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、これまで50社以上の大手日系企業に、マーケティング領域のなかでも、海外向けの製品開発、販路開拓、PRやプロモーションのご支援をしてきました。日本オフィス(東京と横浜)では、海外進出支援をはじめ海外からのインバウンド観光客集客のサポートもしています。

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