SXSW現地から:日本人ってなぜこれほど思考が内向きなんだろ?

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SXSWの会期中、日本が国をあげて出展しているブースや東大のスタートアップのコンファレンスなどにふれる機会があった。

個々の技術やアイデアには、折り紙などの日本のお家芸を感じるユニークなものもあり、それはそれで面白いとは思うけれど、なぜかやはり内向きな思考性を感じてしまう。

現に、Japanと名のつくイベントの聴衆の多くは日本人であった。アメリカというSXSWという権威における、日本人のための日本ブースの出展とも言えなくもない。

つまり、どこに行っても、日本の方角に目が向いているのである。悲しい話だと思いませんか?

アメリカにきているのだから、やはりターゲットはアメリカ人であるべきであるし、もっと言ってしまえば人種ではなく、海外の英語スピーカーに向けるべきなのではないか。

たとえば、800ものコンファレンスやフェスティバルがあるなかで、登壇者や国や企業は、選んでもらわないといけないという立場にある。すごくコンペティティブな状況がそこにはあって、人々はまずは今日はどのコンファレンスに行こうか、とタイトルで選ぶことになる。

予約もできるシステムなのだが、アメリカ人の気質ともあいまって、さほど機能していないように見える。それを見越して、私も予約は取らない。

たとえば私が行ったコンファレンスのひとつ、「Influencer Marketing in 2025: The Future of Human Media」は、30分以上並んでようやく入れた満員御礼のもので、3500以上の人々がウイッシュリストに入れていたし、それなりに満足度が高かった。

タイトルにAIとつくものは軒並み満員御礼だったし、ウエブの未来やデザインの未来といった、専門家が予測してみました的なコンファレンスは、皆の漠然とした不安を駆り立て、30分以上並んでも入れないものもあった。

また、タイトル負けしていた例として「Is Social Media the New Fast Food?」など多数あるが、たとえタイトル負けしたとしても、人が来ないよりはましだと感じた。

一方で、日本のものはたとえば「Startups from U of Tokyo: Keeping Japan Weird」というようなタイトルで、国や大学がお金を出しているものがほぼ全てなのだろうが、そのタイトルから察するにプライマリーターゲットは日本人なんだな、と推測できるものばかりだった。ちなみにこの会をウィッシュリストにいれたのは680程度だった。

もしアメリカ人や海外の人たちをターゲットにするなら、そのタイトルではワークしない。技術やアイデアの話をするのに、なぜそこまでどこどこの大学からきました!とか、不思議の国Japanを売り込まないといけないのか? そのへんをよく考えてみる必要がある。

TokyoとかJapanのキーワードで、SXSWのサイト内をサーチするのは、普通に考えて、ほとんどが日本人であるはずだ。極端な話、一人も日本人には来てもらわなくても良いくらいの考えがあった方が、海外で、特にアメリカでは成功するチャンスが広がるのに。

せっかくよい技術やアイデア、さらには技術者がいるのだから、ここ大一番で機会損失をしないでおきたい。職人の国で、技術大国の我が日本なのだが、一歩でも国の外に出ればマーケティング後進国という感じは否めない。

今の日本のスタートアップに必要なのは、まさにマーケティング力だと思う。

ワイズアンドパートナーズ代表 結城喜宣
 


 
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Ys and Partners(本社カリフォルニア州アーバイン市)では、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、これまで50社以上の大手日系企業に、マーケティング領域のなかでも、米国向けの製品開発、販路開拓、PRやプロモーションのご支援をしてきました。日本オフィス(東京と横浜)では、北米進出をはじめ、海外からのインバウンド観光客集客を計画中の方々に初回無料コンサルテーションを実施しています。

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