かなり遠くから「立山連峰がきれいでしょ」と母が言った。

Noblog_Tateyama_Winter_shutterstock_1302077434

金沢に向かう道中、福井の実家の母にフェイスブックのメッセンジャーで連絡した。

「今日は出張で、金沢に向かっている。今は富山でもうすぐ金沢に着くよ」と打つと、しばらくして母から返信があった。

「立山連峰がきれいでしょ」

窓の外には遥か先に白く雪化粧をした立山連峰が見える。母のいる実家から、この景色は見えない。母は脳裏に浮かんだ立山を見ている。それが私の目の前に見える立山と重なったように思えて、嬉しかった。

母の瞼の裏の深雪の立山は、きっと彼女が幼い頃、だら汽車(福井では各駅停車のことをだらだら走る列車という意味を込めてそのような愛称で呼んだ)に乗って、祖母の背中におぶられ、富山の浦山に向かう途中で見たそれに違いない。あるいは、幼少の頃の私を膝に乗せて向かった富山への道中の思い出かも知れない。

いずれにしても、母のその一言が私の目の前の風景を幾重にも重厚にした。うちの若いメンバーに「人は便利になって、いらいらが増えたんだよ」と話すことがあるが、だら汽車で文字通りだらだらとゆく金沢・富山への旅はいつも時間がたっぷりあって、幸せだった。

富山を過ぎ金沢に着けば、福井はもう目と鼻の先だ。すでに心だけは父と母の元に飛んで帰っているが、私の身体は当分帰れそうにない。

次に帰郷する際は、久しぶりに母と肩を並べ、白山の雪景色を見てみたいものだ。

ワイズアンドパートナーズ代表 結城喜宣


 
インバウンド観光客集客を計画中の方々に!

Ys and Partners(本社カリフォルニア州アーバイン市)では、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、マーケティング領域のなかでも、米国向けの製品開発、販路開拓、PRやプロモーションのご支援をしてきました。日本オフィス(東京と横浜)では、北米進出はもちろん、海外からのインバウンド観光客集客を計画中の方々に、無料コンサルテーションを実施しています。

お問い合わせページはこちらから→ https://ysandpartners.com/jp/contact/

 

Share Button
No Comments

Leave a Reply

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)